アプリをダウンロードしなくても、スマホでQRコードを読み取るだけでキャンペーンに参加できる
アプリをダウンロードしなくても、スマホでQRコードを読み取るだけでキャンペーンに参加できる

 アニメ専門チャンネル「アニマックス」を運営するアニマックスブロードキャスト・ジャパン(東京都港区)は、2016年7月21日から8月19日まで、夏休みの小学生を主な対象に、QRコードとスマートフォンを利用して番組の視聴を促すクイズキャンペーンを展開した。

 テレビ画面に表示したQRコードを、視聴者がスマホで読み取ると、スマホ画面にパズルが表示される。午前9時30分~午後1時30分の「昼の部」の4番組(「ハイキュー!」「暗殺教室」など)を見ると1枚、さらに午後5時~午後7時の「夕方の部」の4番組(「ドラゴンボールZ」など)を見ると1枚、1日最大2枚のパズルをめくることができ、40枚あるパズルを全てめくるとクイズの答えが分かる仕組み。応募者には抽選で、天体望遠鏡やゲーム専用機「プレイステーション4」などを贈呈した。

 このキャンペーンには、映像・ウェブ制作のグミ(東京都渋谷区)が開発したシステムを使った。アプリのダウンロードやログイン認証などをしなくても、スマホでQRコードを読み込むだけでキャンペーンに参加できる。小学生などの場合、スマホは与えられても、アプリのダウンロードは許されていない場合もある。そうしたケースでもキャンペーンに参加してもらうことを狙った。

 グミの小山欣紹社長は、「当社はブラウザーベースのシステムの開発に力を入れている。その技術で視聴者が参加するハードルを下げられた」と胸を張る。

キャンペーン前より視聴率は上昇

 最近、地上波では夕方の時間帯に子供向け番組は、ほとんど放送されていない。そこでアニマックスブロードキャストの今井清臣マーケティング部ディレクターは、このキャンペーンによって、「夏休みのラジオ体操のように、参加するたびにハンコを押してもらう感覚で、毎日同じ番組を視聴してもらう“習慣”を確立することを狙った」と話す。

 結果は上々だった。「キャンペーン対象の番組の平均視聴率は、3倍増という目標ほどではなかったが、キャンペーン前の視聴率を上回った。視聴率やスマホからのアクセス数にはブレがほぼなく、期間中は一定数を確保していたので、視聴習慣の形成につながったのではないか」と今井氏は強調する。

 アニマックスは9月中旬以降も、同様のキャンペーンを実施する計画だ。平日のみの10日間でクイズの答えが分かる企画にして、参加のハードルを下げる。

 今後も、スマホをセカンドスクリーンとして活用し、BS放送などのライバルやNetflixやHuluといった新しい動画配信サービスに対抗していく考えだ。