パナソニックは乾電池「エボルタ」の新製品「エボルタNEO」の発売に当たり、360度動画を活用したマーケティングを展開する。エボルタNEOのイメージキャラクターとして、単3乾電池2本で動く高さ17cmのロボット「エボルタNEOくん」を、ロボットクリエーター高橋智隆氏に依頼して製作。7月上旬に、ノルウェーのフィヨルドにある水面から約1000mも続く絶壁を、そのエボルタNEOくんが登頂する様を、ロボットを追いかけて登る特製360度カメラで撮影してライブ配信する。映像の一部はそのままネット広告としても活用する計画だ。

4月10日開いた記者会見時にも、ニコ生とパナソニック公式Twitterアカウントでイベントの模様を投稿
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4月10日開いた記者会見時にも、ニコ生とパナソニック公式Twitterアカウントでイベントの模様を投稿

 パナソニックはエボルタを発売した2008年から毎年、乾電池で駆動するロボットを使って電池のパワーや持続性を強調する動画を作成し、ブランディングを展開してきた。2008年には米国のグランドキャニオンをロボットが530mまで登った。その後、フランスのル・マンの自動車レースサーキットにロボットを参加させたり、乾電池を動力源とする1人乗り飛行機を飛ばしたりした。

ニコ生に加えTwitterでも配信

 一連のキャンペーンに今年は360度動画という新しい要素を導入する。「臨場感を増して、動画の視聴者にエボルタNEOくんに感情移入してもらうことが狙いだ」(パナソニック アプライアンス社コンシューマーマーケティング ジャパン本部コミュニケーション部WEB&宣伝課担当課長の米山正晃氏)という。

 もう1つは「Twitter」公式アカウントでのライブ配信を実施すること。昨年までは「ニコニコ生放送」でライブ配信をしていた。米山氏は、「拡散しやすいTwitterをプラットフォームに加え、より多くの消費者にエボルタNEOくんの挑戦の様子を届けたい」と語る。

 4月10日には記者会見を開き、ニコ生とパナソニックの公式Twitterアカウントでイベントの模様を流し、エボルタNEOくんの公式Twitterアカウントでは360度動画でエボルタNEOくんの登頂の模様を配信した。「異なった角度の映像を同時に見られるようにして、(フィヨルド登頂の前から)視聴者に興味関心を持ってもらおうとした」(米山氏)。

 これまでの動画ライブ配信の視聴回数は、16万~17万程度。7月のフィヨルド登頂では、360度動画と通常の動画配信とを合わせ、「昨年までの2倍程度の視聴回数を目指す」(米山氏)。そうして、金額で横ばいが続く国内市場で金額ベースでのシェア拡大を目論む。