「五輪ロス」はひと段落ついただろうか? 日本選手団は冬季オリンピックで過去最多となる13個のメダルを獲得し、お茶の間もネット上も大いに盛り上がった。では、Twitterで最もツイートが多かったのは、いつ、そして誰だったのか?

まず「オリンピック」および「五輪」のツイート数について。大会期間中(2月9日~25日の17日間)のツイート数をYahoo!リアルタイム検索で日別に集計したところ、上図のような推移だった。開会式があった2月9日の16万3698件から徐々に下がり、15日には7万5993件と10万件を大きく下回ったが、17日に一気に20万件超に跳ね上がった。

17日に行われたのは男子フィギュアスケートだ。選手別のツイート数を見ると、1位羽生結弦選手、2位宇野昌磨選手、3位ハビエル・フェルナンデス選手と、金・銀・銅メダリストがそのままツイート数でも上位を独占。Twitter上は男子フィギュア無双状態だった。特に羽生選手が宇野選手をかわいがる様子が女性のフィギュアファン層を大いに刺激したようで、羽生・宇野コンビの妄想ツイートが飛び交うなど、競技を終えてからも2人の名前は途絶えることがなかった。
20位の藤澤五月選手(女子カーリング)1万3194件から、4位のアリーナ・ザギトワ選手(女子フィギュア)8万4430件まで、ツイート数の差は比較的僅差で“漸増”ペースだが、3位はいきなり15万件超、2位は約30万件、1位は約65万件と、倍々ペースで増えている。選手別ツイート数は、上位寡占のロングテール型になっている。
女子フィギュアスケートの激戦模様が反映
ランキング4位と6位に女子フィギュアの金・銀メダリストが入り、過去最高レベルの実力者がそろった同競技の激戦模様がツイートにも反映する形になった。その間に割って入ったのが、女子スピードスケートの小平奈緒選手。1000メートルで銀メダルを獲得した14日は5556件、500メートルで金メダルに輝いた18日は3万6000件のツイートがあった。また、ライバルのイ・サンファ(李相花)選手との友情物語を描いた記事が多くの共感、リツイートをもたらし、李選手の名前も15位にランクインした。
銅メダルを獲得した女子カーリングチームは、最終日に近い競技日程と団体戦であることから、メンバー個人の名前は伸びづらく、藤澤五月選手が20位にランクインするにとどまった。一方、彼女らが競技中に交わした「そだねー」のツイート数が13万件を超えており、流行語の資格は十分ありそうだ。
ツイート数のカウントは、日本人選手はフルネーム、韓国人選手はカタカナと漢字表記のフルネームを合算、欧米系外国人選手は姓を対象とした。パラリンピックも盛り上がることを期待したい。