半年に1回、消費者3万人を対象に、持ち物や嗜好、価値観など、さまざまな項目を調べているブランドデータバンク(bdb)調査。今回は35~39歳で個人年収が300万〜500万円の男性が好むブランドについて分析してみよう。

 本調査は各ジャンルで1位となっても、獲得した“支持率”は大半が1ケタ台。そんな中、1位の支持率が最も高かったのは趣味のジャンルだ。1位は「インターネット」で25.7%。2位は「国内旅行」、3位は「スポーツ」で、それぞれ23.9%、20.5%の支持を集めた。実際のところは分からないが、「お金のかかる趣味」というイメージではないものが並ぶ。

 趣味についで1位の支持率が高かったのはビール類。1位「アサイ スーパードライ」は25.1%と4分の1以上の人から支持を集めた。続く2位は「キリン 一番搾り」で12%と、スーパードライのほぼ半分。3位「サントリー 金麦」は7%と一桁台で、トップ3の間での差が大きい。

 逆に、トップ3の間で最も差が小さかったのは女性タレント。1位が「新垣結衣」で1.7%。2位が「石原さとみ」で1.6%。そして3位が「有村架純」で1.4%という結果になり、1位と3位との差がわずか0.3ポイントと最小である。

 いずれも人気者揃いで、男性タレントとは違って、回答した人それぞれの好みがハッキリしていて、“投票先”が分散し、1位の得票率が低くなったのではなかろうか。

 同じように投票先が分散したと思われるのは自動車だ。1位「ホンダ フィット」が2.9%、2位「トヨタ プリウス(ハイブリッド)」は2.8%、そして3位「トヨタ ヴィッツ」は2.1%。いずれも人気車種だが、トップ3の間の差は0.8ポイント。甲乙つけ難し。だが、トヨタは強し、であろうか。

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