地場産業との仕事に力を入れている辰野しずか氏。日本の伝統的なものづくりに強く惹かれるようになったのは、英国の大学でデザインを学んだことがきっかけだったという。「さまざまな国籍やバックグラウンドを持つ人々が集まる中では、自分が自分である前にまず日本人というフィルターがある」(辰野氏)。自分のアイデンティティーを意識させられるとともに、自分のバックグラウンドを説明する必要にも迫られる。「日本のことをちゃんと知っておかなければ」という気持ちが強くなり、茶道や日本庭園など、日本の伝統文化を学ぶようになった。こうした経験が、日本の地場産業とのものづくりにつながっている。