米フィットビットは、人々の運動や睡眠といった活動状況、体重などを記録する機器を開発・販売するメーカーだ。全てのデータを記録してクラウド上で管理し、スマートフォンやパソコンで閲覧可能にして利用者の目標達成を支援する。ハードウエアだけでなく、データの記録と分析から生まれるサービスが製品価値の大半を占める

リストバンド型活動量計の「Fitbit Flex」
リストバンド型活動量計の「Fitbit Flex」

 同社が扱う製品は5種類。例えばリストバンド型の「Fitbit Flex」は、歩数、距離、消費カロリー、睡眠の状況を記録できる。色は10種類から選べ、価格は99.95ドル。日本ではソフトバンクが「ソフトバンク ヘルスケア」というサービスの一種として提供しており、利用料金は月額500円となる。

 無線LAN機能付きの体重計が「Fitbit Aria」だ。体重、体脂肪率、BMI値を計測し、自動的にクラウド上に記録していく。価格は129.95ドルだ。

 活動量計、体重計としての機能はシンプルだが、価格はクラウドと連携しない製品の2~3倍の水準となる。これはデータを自動的に記録し、目標を達成するたびにデジタルな「バッジ」を提供したり、情報を友人と共有したりできる機能など、データを基にした付加機能が価値を生んでいるからだ。記録したデータは他の企業が提供するスマートフォンの健康系アプリで利用することもできる。

 さらに、年額49.99ドルの「プレミアム」サービスも提供する。加入すると、ユーザーの現在の運動レベルから運動量を少しずつ増やせるよう、カスタマイズされた12週間のフィットネスプランを作成する「Fitbit トレーナー」機能や、詳細なデータ分析機能、他のユーザーとの競争などの付加サービスを利用できる。喫煙回数、腕立て伏せの回数、カフェイン摂取量などカスタマイズしたデータの記録も可能になる。

 フィットビットは2007年の設立で、2013年8月にはソフトバンク・キャピタルなどが4300万ドルを出資しており、同時点での企業価値は3億ドルと推定されている。

 ちなみに、米アップルは2014年秋に提供を開始する「iOS8」で、ヘルスケア情報を統合的に管理する「Health」機能を提供する。アプリやメーカーの垣根を超えて、活動量計などで記録したデータをiPhoneで利用、管理できるようにしようというものだ。同市場の盛り上がりが期待される。

プレミアムサービスで睡眠時間を他ユーザーと比較
プレミアムサービスで睡眠時間を他ユーザーと比較
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