風力発電設備を手掛けるデンマークのベスタス・ウインド・システムズは、気象観測施設や気象衛星のデータを蓄積して分析。顧客である電力会社などに対し、最大の発電効果が得られると予測できそうな風車の設置場所の情報を提供している。

 風力発電設備を手掛けるデンマークのベスタス・ウインド・システムズは、気象観測施設や気象衛星のデータを蓄積して分析。顧客である電力会社などに対し、最大の発電効果が得られると予測できそうな風車の設置場所の情報を提供している。

 米国、英国、日本の気象観測施設から6時間ごとにデータが送信されてきており、地球上で合計3万5000カ所の気象観測点のデータを収集している。データは13年分にのぼり、総量は2.5ペタバイトとなる。

 これらのデータを米IBMのスーパーコンピュータで分析することで、現在や今後予想される天候のモデルを算出。最適な設置場所や向きなどを割り出す。天候の変化による風車ごとの発電量から、メンテナンスに最適な時間帯を割り出す。適切な保守をすることで、設備寿命の最大化を図っている。あわせて電力会社が風力発電で得られる電力量を予測することで、導入に向けた営業ツールとしても活用できる。

 ベスタスはIBMとデータベースを共同で研究しており、両社で開発した技術を使ってシステムを実現している。構造化と非構造化の両方のデータを活用することが求められており、分散処理ソフトの「Hadoop」を活用している。2011年に導入した新システムによって処理を高速化。従来数週間かかっていた設置場所の選定にかかる所要時間を、1時間以内まで短縮した。

 今後4年間で、取得するデータの種類が増えるなどで、データ量は6ペタバイトまで拡大すると見込んでいる。

 ベスタスは予測の精度を上げることで、顧客である電力会社などに対して、風力発電設備についてより詳細なROI(投資対効果)の情報を提供することを目指す。

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