エネルギー情報サービス会社の米オーパワー(Opower)はオープンデータを活用し、家庭ごとに最適化した省エネ策をアドバイスしている。家庭におけるエネルギーの使用量、気象、機器の効率データなどを掛け合わせて分析し、省エネ対策のレポートを発行している。オーパワーは世界7カ国、85のエネルギー事業者とパートナー契約を結んで収入を得ている。それらのエネルギー事業者の1600万人以上の顧客は基本的に無償で省エネ対策レポートを利用できる。
エネルギー情報サービス会社の米オーパワー(Opower)はオープンデータを活用し、家庭ごとに最適化した省エネ策をアドバイスしている。家庭におけるエネルギーの使用量、気象、機器の効率データなどを掛け合わせて分析し、省エネ対策のレポートを発行している。オーパワーは世界7カ国、85のエネルギー事業者とパートナー契約を結んで収入を得ている。それらのエネルギー事業者の1600万人以上の顧客は基本的に無償で省エネ対策レポートを利用できる。
米エネルギー情報局が地域ごとのデータを公開している「住宅エネルギー消費調査」から、住民が利用している機器に対応する効率性能、冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得している。さらに米国勢調査局による郡ごとのガスと電気の使用比率などのデータも用いる。
省エネ対策レポートには、類似セグメントに属しているエネルギー消費効率が優れている家庭に比べて、効率がどれだけ悪いのかを定量的に表示。エネルギー効率を改善するための具体的な方法が示されている。例えば「サーモスタットを2度上げる」「効率の良い冷蔵庫を使用する」「ダクトの穴を塞ぐ」などの対策と、節約額が示される。
オーパワーはこれまでに約2テラワット時のエネルギー削減を実現。2億8千万ドルのエネルギー支出を抑制し、今年はさらに1億5千万ドルのエネルギー削減を見込んでいる。