インターネット保険会社、米ザ・クライメイト・コーポレーションは2011年11月、米国立気象サービスおよび米農務省が公開しているオープンデータを活用し、農家向けの収入保障保険商品「Total Weather Insurance」の提供を始めた。農作物の収穫を妨げる悪天候に備えて、年間を通じた収入を補償する保険であり、トウモロコシ、大豆、ソルガム(イネ科の1年草の植物・穀物)を対象としている。

 インターネット保険会社、米ザ・クライメイト・コーポレーションは2011年11月、米国立気象サービスおよび米農務省が公開しているオープンデータを活用し、農家向けの収入保障保険商品「Total Weather Insurance」の提供を始めた。農作物の収穫を妨げる悪天候に備えて、年間を通じた収入を補償する保険であり、トウモロコシ、大豆、ソルガム(イネ科の1年草の植物・穀物)を対象としている。

 米国立気象サービスがリアルタイムに提供する地域ごとの気象データに農地の標高や水域への近さなどの補正を加え、2.5平方マイル単位で雨量や気温をより正確に予測。さらに米国農務省が提供する過去60年の収穫量データ、土壌の水分量を毎日計測する土壌データを活用。顧客ごとに保険商品をカスタマイズして提供している。

 保険によってカバーされるリスクは作物ごとに違いがある。例えばトウモロコシに対しては、種まき期の降水量、過剰降雨、干ばつ、日中の熱による影響、夜間の熱による影響、冷害や凍結などのリスク要因が対象である。

 Farm-Level Optimizerと呼ぶ技術で、作物、場所、土壌のタイプが異なるそれぞれの生産者に対して、収穫量を左右する気象条件を動的に判定する。

 250万カ所の気象測定データと、主要な気象予測モデルから得られる日々の気象予報のデータを、1500億カ所の土壌観察のデータと掛け合わせて処理。10兆もの気象シミュレーションのポイントを生成して、保険価格を決定したり、リスクを分析したりしている。システムは米アマゾンウェブサービスのクラウドサービス上で、50テラバイトのデータを処理している。

 クライメイトには数学、統計、神経科学などの博士号を取得したデータ解析の専門家であるデータサイエンティストが10数名在籍しており、ビッグデータの解析業務に従事している。同社は米グーグルの社員が設立した企業で、当初はウェザービルという社名だった。2013年10月には米モンサントがクライメイトの買収を発表した。

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