「LinkedIn」はプロフェッショナル向けのソーシャルネットワーキングサービス(SNS)で、主要なコンテンツは「公開履歴書+公開名刺」である。仕事で知り合った人をお互いに「コンタクト」として承認した上でコネクションを拡大していく仕組みだ。2013年5月現在、登録ユーザー数は全世界で2億500万人以上。

 「LinkedIn」はプロフェッショナル向けのソーシャルネットワーキングサービス(SNS)で、主要なコンテンツは「公開履歴書+公開名刺」である。仕事で知り合った人をお互いに「コンタクト」として承認した上でコネクションを拡大していく仕組みだ。2013年5月現在、登録ユーザー数は全世界で2億500万人以上。

 同社の技術力はビッグデータ業界内で高く評価されている。もともと公開することが前提の「公的情報」を扱っており、ユーザー側にも求職や自己宣伝のために情報を公開することに対するインセンティブが大きく働く。こうした情報を求人や求職でマネタイズすることに対するユーザーの抵抗は少なく、同社は安定した収益を確保している。

 主たる収入源は企業の採用支援で、売上高の6割弱を占めている。米フォーチュン誌による米大企業トップ100社のうち約9割が採用活動に利用する。

 ユーザーは実名で登録しており、職歴やスキルなどの「履歴書」、参加するグループ、他の人とのつながりなどの情報を解析し、企業の求人情報に適していると推測された人材を紹介する。単に履歴書を公開するだけでなく、ユーザー相互のつながり情報をもとに、ユーザーの業界での「信頼度」を推測するのが特徴である。

 「ビジネス上の人のつながり」および「スキル」の情報として、「エンドース」と呼ぶ機能を強化した。ユーザーは自分の紹介ページに「私はこういうスキルがあります」ということを書き込んでいるが、それを見た他のメンバーが、「この人のこのスキルを私も支持します」と表明する。

 ユーザーが書き込んだスキルについて、表記のゆらぎを統計的に解析して用語を統一する。そして、その人のコンタクト先の人がサイトにログインした際、画面に「この人のこのスキルをエンドースしませんか?」とのおすすめを表示する。

 ユーザーが互いにエンドースしあうという「承認欲求」をうまく引き出したことで波及的に広がった。サービス開始から4カ月後の2013年1月現在で、約8億件のエンドースが登録された。こうして集まったエンドース情報は「信頼度」と「スキル」の情報として企業顧客の採用活動にフィードバックされている。

 LinkedInは、企業だけでなくユーザーからもパートナー探しに活用されている。有料会員には直接つながりのない相手にメールを送る機能などの特典がある。この課金売り上げが全体の22%ある。ユーザーはこうした仕事関連の検索を2012年1年間で57億件行ったという。

 LinkedInはユーザーの職歴や人的ネットワークの傾向に則した広告も表示する。広告収入も有料課金とほぼ同じ23%である。