サッカーチームの日立柏レイソルは、選手の動きをセンサーで取得して、規則正しい生活の指導に生かす取り組みを行っている。人間の動きや体温を24時間365日取得できる「ライフ顕微鏡」と呼ぶ日立製作所の仕組みを利用し、「柏レイソルU18」のAチームの選手14人を対象に2012年7~9月に実験を行った。

 サッカーチームの日立柏レイソルは、選手の動きをセンサーで取得して、規則正しい生活の指導に生かす取り組みを行っている。人間の動きや体温を24時間365日取得できる「ライフ顕微鏡」と呼ぶ日立製作所の仕組みを利用し、「柏レイソルU18」のAチームの選手14人を対象に2012年7~9月に実験を行った。

 手首に取り付けるセンサーデバイスで、体温や加速度などの情報を取得し、データをサーバーに取り込んで分析する。加速度情報などから、歩行しているのか、走るなどの運動をしているのか、就寝しているのかといったことが分かるようになった。グラフィカルに表示することで、睡眠が規則的かつ十分であるか、日中の練習時以外に活動的な生活をしているのかといったことを、チーム側が把握できるようになった。1日の実験を2回、3日間と8日間の実験を1回ずつ行った。

 例えば、ある選手は合宿になると急にパフォーマンスが上がる傾向があった。センサーを装着したところ、ふだんは睡眠時間が極端に短いことが分かった。本人に確認したところ、自宅が遠いため早朝の電車に乗るなど無理をしていた。また、あるパフォーマンスのいい選手の1日の動きを調べてみたところ、練習前に昼寝をしていることが分かった。

 この結果から、選手に対して合宿所など近場に居住したり、すべての選手に対して練習前に昼寝をしたりといったことを提案した。それぞれの選手に対して自身の生活リズムを認識させたうえで自己管理を徹底する、クラブ側が生活リズムの乱れや睡眠時間の大幅な減少などを検知し、ケガを防止するために選手と話し合う、といったさまざまな活用法を検討していく。

 2013年夏以降、第2回目の実験を行う予定だ。汗による水分で故障するといったトラブルに対処した新型のセンサーデバイスを利用する。

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