税金はどこへ行った?(Where Does My Money Go?、以下WDMMG)は、市民が納めた税金を政府や地方公共団体がどの目的に、いくら使っているのかを可視化し追跡できるようにするプロジェクトである。サービスを提供するのは「Spending.jp」で、横浜市議会議員、エンジニア、デザイナー、政策立案アドバイザーなどが参加している。

 市民が自分の年収や扶養の有無を入力することで、年間の納税額、さらにその税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができる。年収をスライダーで指定でき、わかりやすいアイコンで使途を表示するなどユーザーインタフェースのデザインを工夫しているのも特徴だ。

横浜市の一般会計予算データを使用

 税金の使途は、横浜市の一般会計当初予算の10分類と、この10分類を細分化した局・統括本部の20分類を利用している。税金の配分比率は、24年度一般会計予算のデータを使用している。

 横浜市の場合、「健康福祉」「子育て・教育」「経済・観光」「街づくり」「環境」「市民」「交通・水道」「政策」「資源循環」「消防」の分野で情報を提供している。使途をドリルダウンする機能があり、「街づくり」のアイコンを選択すると「道路」「都市整備」「建築」という内訳を見ることができる。さらに使途別の予算総額を表示する機能もある。

 WDMMGは英国でオープンデータを推進している非営利団体Open Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが始めた。日本は横浜市の2012年度一般会計予算のデータをもとに提供が始まるなど、世界中でローカライズされている。横浜市のほか、千葉市、仙台市、福岡市、愛知県北名古屋市、札幌市、北海道江別市、宮城県南三陸町などでボランティアが同様のサービスを開発している。

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