カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は、共通ポイントサービスの「Tポイント」を展開している。Tポイントには約100社が加盟しており、ユニーク会員数は約4500万人にのぼる。全国5万7000の加盟店舗でポイントを貯めたり、利用したりできる。カバー範囲の広さを武器に、様々な業態における購買データを蓄積し、加盟企業のマーケティングを支援している。

 カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は、共通ポイントサービスの「Tポイント」を展開している。Tポイントには約100社が加盟しており、ユニーク会員数は約4500万人にのぼる。全国5万7000の加盟店舗でポイントを貯めたり、利用したりできる。カバー範囲の広さを武器に、様々な業態における購買データを蓄積し、加盟企業のマーケティングを支援している。

 Tポイントに加盟する各店舗で顧客が買い物をすると、CCC側に購買や個人に関する情報が送られる。1カ月のデータ件数は約1億9000万件にもなる。それぞれの加盟店舗にはTポイント会員の情報は残らず、通常のPOS(販売時点情報管理)による売り上げデータだけとなる。

 TポイントはCCCのレンタル店TSUTAYAのほか、ENEOS、ガスト、ファミリーマート、オートバックス、牛角、アルペンなどの店舗で利用できる。CCCはTポイント会員の様々な店舗での購買履歴を分析し、それぞれの加盟企業に対してキャンペーンなどの販売施策を提供する。

 例えば、缶コーヒーと「運転免許の所有」に強い相関を見いだした。これはあるブランドの缶コーヒーを購入した顧客が、カー用品販売店、ガソリンスタンド、レンタカー、駐車場でもTカードを使う傾向があることから判明した。条件に合致するTポイント会員に対して、缶コーヒーの割引クーポンを発行したところ、クーポンの利用率が倍になった。このほか、TSUTAYAでのアニメーションのDVDの貸し出しと年賀状の写真プリントサービスの利用など、様々な相関が発見できた。

 データ解析は約20人の専門部隊が行っている。それぞれが担当の加盟企業を持って、トライアル&リピート、併売マトリクス、併売分析、商品ランキング、時系列分析、商圏分析、決定木分析など様々な手法で解析している。クーポンの発行といった販売支援だけでなく、最近では顧客企業の商品開発の支援にも乗り出している。

 CCCはヤフーと、IDおよびポイントを2013年7月1日に完全統合する。「Yahoo!ポイント」が「Tポイント」に、TポイントのサービスIDである「T-ID」を「Yahoo!JAPAN ID」に、それぞれ統一する。両者の会員数を単純に合算すると7000万を超える。

 CCCは2013年4月、佐賀県武雄市から市図書館の運営の委託を受け、Tポイント対応のカードでも書籍を貸し出すようになった。周知効果や自動貸出機によるポイント付与などから、図書館の利用者数は前年の5倍の水準で推移している。

 武雄市の「図書館ID」とTポイントの番号をひも付けることで利用できるようになる。CCCは取得した情報を図書館の運営にのみ利用し、加盟企業などには提供しない規約を定めた。

この記事をいいね!する