気象情報サービス大手のウェザーニューズは2012年7月、スマートフォン用アプリケーションの更新を機に、会員登録の無料化に踏み切った。全国各地から気象情報を報告してくる「サポーター」と呼ぶ会員の数を増やし、より多くの「現場情報」に基づく高精度かつ高分解能な気象予測を可能にするためである。

 気象情報サービス大手のウェザーニューズは2012年7月、スマートフォン用アプリケーションの更新を機に、会員登録の無料化に踏み切った。全国各地から気象情報を報告してくる「サポーター」と呼ぶ会員の数を増やし、より多くの「現場情報」に基づく高精度かつ高分解能な気象予測を可能にするためである。

 ウェザーニューズには、サポーターからひっきりなしに天気や空模様、スマホで撮影した画像が位置情報と共に送られてくる。同社は、これらの情報をモニタリング用の地図上に自動でプロットしたり画像解析で雲の色を判別したりして、天気予報の見直しやゲリラ豪雨の予測に役立てている。

 会員登録のハードルを下げたことで、サポーターの数は従来の30万人から400万人超に急増した。個々のサポーターが所持するスマホが気象センサーだとすると、気象センサーを配備した有人観測所の拠点数を10倍以上に拡張した計算になる。これに伴い、サポーターから寄せられる報告の件数も、従来の1日当たり5000件の3~4倍、1万5000~2万件に増えた。台風上陸など平時の気象と大きく異なる日には5万件を超えることも珍しくない。

 2013年1月14日に東京都心を見舞った7年ぶりの大雪の予測で成果が出た。ウェザーニューズは気象庁が大雪注意報を発表する半日以上前の13日夜に、都心の積雪や交通機関への影響を予測して、注意を促す通知を会員向けに配信していた。サポーターが寄せる膨大な量の報告と過去の予測結果を比較しながら、予測手法の改良を積み重ねてきた成果である。

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