エスエス製薬が2011年11月、「カゼミル+」と呼ぶ新サービスを開始した。Twitter上のつぶやき(ツイート)を抽出・分析して、風邪の流行情報を提供するサービスである。社会貢献性の強いサービスでブランド認知度アップを図り、風邪薬で業界第4位というポジションを上げる狙い。

 エスエス製薬が2011年11月、「カゼミル+」と呼ぶ新サービスを開始した。Twitter上のつぶやき(ツイート)を抽出・分析して、風邪の流行情報を提供するサービスである。社会貢献性の強いサービスでブランド認知度アップを図り、風邪薬で業界第4位というポジションを上げる狙い。

 風邪は近しい人から感染する可能性が高い。ならば、風邪に関連するツイートを抽出・集計して地図上に表示してはどうかと考え、2010年10月に「カゼミル」を開始した。カゼミル+はその経験をふまえ、1年後にスタートした改良版だ。

 肝は、東京大学と共同開発した分析エンジン。ツイートの抽出にあたって、「のどが痛くてイガイガする」はカゼツイートに分類されるが、「カラオケでのどが痛い」は関連しないと判断するなど、精度と速度を改善した。これをエリアごとに集計し、症状別にツイート数を知らせる。Twitterユーザーの増加に伴い分析対象のデータ量も増えており、鼻風邪や熱風邪など、地域によりどんな風邪が流行しているのかをさらに的確に分析できるようになった。

 将来の予測システムも備える。東京大学との共同作業でカゼツイートの増加と、気温や湿度の変化との関連性を分析した結果、カゼツイート数の増減と72%の確率で一致する天気因子を発見した。これを週間天気予報と組み合わせ、「カゼ話題度」の予測を可能にした。

 さらに、ユーザーがTwitterのIDを入力すると自分がフォローしている人のカゼツイートを検出するなど、風邪に関する身近な情報も得られるようにした。カゼミル+の公式アカウントで注意情報を定期配信するといったソーシャル要素も強化した。

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