西日本鉄道グループの西鉄情報システム、名古屋鉄道グループのメイテツコム、IICなどは、電車やバス、商業施設における顧客の行動情報や交通情報を集約し、ビッグデータ分析に活用する取り組みを始めた。2012年後半から取り組みを本格化させている。

 西日本鉄道グループの西鉄情報システム、名古屋鉄道グループのメイテツコム、IICなどは、電車やバス、商業施設における顧客の行動情報や交通情報を集約し、ビッグデータ分析に活用する取り組みを始めた。2012年後半から取り組みを本格化させている。

 中核となるのは「移動体データ銀行」と呼ぶ、ビッグデータのデータベースだ。交通機関の運行情報や自動車の走行情報、顧客の購買情報や観光情報などを集約。分析したり加工したりすることで、新たな情報サービスの創出を目指す。

 2013年度までサービスの研究に取り組んで、2014年度から実験を始める計画だ。西鉄情報システムが交通情報の連携活用の「のりものインフォ・ドットコム」、メイテツコムが顧客の行動履歴を記録してクーポン発行などのマーケティングに生かす「交通ライフログ」、IICが安全運行を目指す「ドライバーズカルテ」をそれぞれ主体となって開発している。

 例えば、のりものインフォでは、エリア内を移動している外国人観光客に対して場所に応じた情報を多言語で提供したり、バスにセンサーを装着して混雑状況の情報を提供したりすることを検討している。交通ライフログでは、顧客の移動情報から状況に応じたサービスや製品のレコメンドをしていく。ドライバーズカルテは、運転手の挙動や車両の運転情報などを集約。分析したうえで運行会社に情報として通知し、運転手などに安全運行を促すことを想定している。

 西鉄や名鉄はグループの百貨店など各業態での展開を視野に入れている。このほか個人情報保護やプライバシーに配慮しながら、金融業や保険業など他社での情報活用についても検討していく。

 プロジェクトには3社のほか、名古屋大学、九州大学が参画している。2014年の実験開始の時点では、さらに別の会社も参画する計画だ。

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