ソフトバンクは携帯電話事業やネットサービスなどグループの各事業でビッグデータ活用を進め、サービスの改善に取り組んでいる。「つながりにくい」とのイメージがあった携帯電話事業のソフトバンクモバイルだが、データ分析を駆使。グループ会社ではあるが、Agoopの調査で「つながりやすさ」が携帯電話事業者3社の中で1位となった。

 ソフトバンクは携帯電話事業やネットサービスなどグループの各事業でビッグデータ活用を進め、サービスの改善に取り組んでいる。「つながりにくい」とのイメージがあった携帯電話事業のソフトバンクモバイルだが、データ分析を駆使。グループ会社ではあるが、Agoopの調査で「つながりやすさ」が携帯電話事業者3社の中で1位となった。

 通話の「つながりやすさ」を高めるため、ログデータを徹底的に活用するアプローチを採った。Agoopのスマートフォンアプリ「ラーメンチェッカー」の利用者から許可を得て、パケット通信の接続可否のデータを30分ごとに取得。利用者が密集しているなどで接続しづらい場所を見つけ出し、基地局の増設や設置のプランを検討する。圏外または10秒の通信不可で「接続NG」と判断している。

 ラーメンチェッカーは、利用者の近くにあるラーメン店を検索するアプリ。GPS(全地球測位システム)で位置情報も取得。月1億9000万件のアプリの通信ログを分析している。

 こうしたログ情報にユーザーなどから寄せられるクレーム、基地局や建物の情報など300億件のレコードを分析することで情報の確度を高めている。人口や時間、店舗の場所などの情報も活用して、接続NGの原因を突き止めている。

 サービス品質の向上と並行し、マーケティング施策にもデータを活用する。Yahoo! Japanにおける月間500億のページビューのログを分析。ソフトバンクモバイルの新規顧客の獲得に生かしている。

 ログには、性別や年代、検索や閲覧、広告表示の履歴、アクセスしているエリアや端末の種類などの情報が蓄積されている。

 こうした情報を分析することで、NTTドコモやKDDI(au)など他社のサービスを利用していると思われるユーザーに絞り込んで、バナー広告などを表示。割引クーポンなどのキャンペーン広告を配信する。

 このほかソーシャルネットワーキングサービス(SNS)で自社に関するつぶやきを収集。ポジティブ傾向にあるのか、ネガティブな傾向にあるのかといったことを把握し、データ分析を駆使した複数の施策を組み合わせることで、顧客満足度を改善。新規契約から解約を差し引いた純増数で、優位に立っている。2012年まで5年連続で純増数1位となっている。

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