ダイキン工業が自社空調機向けの遠隔管理サービス「エアネット」を開始したのは2008年10月のこと。このサービスを介して空調機の稼働データを収集し、保守サービスの改善や顧客の省電力化支援など様々な用途に活用することで、今では大きな成果を出しているという。

 ダイキン工業が自社空調機向けの遠隔管理サービス「エアネット」を開始したのは2008年10月のこと。このサービスを介して空調機の稼働データを収集し、保守サービスの改善や顧客の省電力化支援など様々な用途に活用することで、今では大きな成果を出しているという。

 エアネットのシステムでは、空調機に取り付けたセンサーから1分間隔で、60種類以上のデータを収集する。システムは24時間365日で稼働し、故障の予兆を検知したら異常発生前に運転方法の変更や保守の準備といった対応をとれる。

 ほぼリアルタイムで収集したデータを活用できるメリットは大きい。例えば、機器の自動診断の高度化。ダイキンはベテラン保守部員のノウハウを集約した故障予知用アルゴリズムを空調機制御システムに実装している。これにエアネットで収集した稼働データを組み合わせることで、より高い精度で空調機の自動診断を実現できる。

 省電力化に向け、新たなシステムの開発も進めている。周辺の天気予報情報を参考データにして、省エネにつながる適度な温度設定を算出。遠隔から空調機の設定温度を制御することで、空調機の年間電気料金を最大2割削減できるという。また、検出が難しい空調機の冷媒漏れを判別する指標を設け、長時間の運転データから検知につながる傾向を見いだすための仕組み作りも推進している。