花王は、業務部門の担当者が自らビッグデータを活用することで、商品の訴求ポイントが狙い通りに顧客に浸透しているかどうかを確認している。PR戦略や商品企画への反映をスピードアップするという狙いからである。

 花王は、業務部門の担当者が自らビッグデータを活用することで、商品の訴求ポイントが狙い通りに顧客に浸透しているかどうかを確認している。PR戦略や商品企画への反映をスピードアップするという狙いからである。

 ツールを導入する前まで、データ分析は専門の担当者に一任していた。年2回の定期商品調査以外は、業務部門が必要とするたびにデータ分析を専任の部門にその都度依頼し、結果を受け取るという形態をとってきた。だが、この方法では結果が出るまでに時間がかかりすぎるという難点があり、現場の担当者がビックデータを扱うことで課題を解決した。

 利用しているのは、「Twitter」や「Facebook」に代表されるソーシャルネットワーキングサービス(SNS)やブログを対象に、消費者のクチコミや評判を把握・分析するデータセクションのクラウド型ツール「Insight Intelligence」。導入効果は良好だ。例えば2012年10月に発売した新商品「めぐりズム 蒸気でGood-Night」。これは就寝前に蒸気で体を温める温熱シートで「質の良い眠りを届ける」をコンセプトとする商品だ。発売後、商品名と共に、「眠り」に関するつぶやきの増加を確認できたという。PR担当者を対象にしたツールの利用研修を実施するなどして、さらなる活用につなげている。