京都・宇治で抹茶を手掛ける伊藤久右衛門は、2013年1月に酒の製造・販売に本格参入した。その際に活用したのがビッグデータ分析だ。

 京都・宇治で抹茶を手掛ける伊藤久右衛門は、2013年1月に酒の製造・販売に本格参入した。その際に活用したのがビッグデータ分析だ。

 地元の酒蔵と共同で抹茶と日本酒をブレンドした酒を開発し2012年5月にテスト販売したところ、半年で5000本以上を売り上げるヒットとなった。ただし本格的に新規参入するには、商品をどのようなラインアップにするのか、新商品を認知してもらうためにどの程度の広告・宣伝が必要なのか、判断する情報が必要だった。

 そこで同社の通販サイトのアクセスログや販売実績、会員の属性などをツールを利用して分析した。約60万件の会員データ、約200万件の販売データ、年間3000万件にのぼるWebサイトのアクセスのログなどが対象となった。

 結果として購入者の約8割が過去に同社の商品を買った人であることが分かった。新規の顧客が大半を占めるという、同社による当初の想定とは異なっていた。

 一度購入した顧客が何度も購入するリピーター率が高ければ、自社のメールマガジンなどで顧客に効率よく商品を案内できる。言い換えれば、低コストで高い売り上げに結びつけることができる。

 分析ツールはウイングアークの「Dr.Sum EA」を採用。表計算ソフトのExcelをクライアントに利用できることから、社内の利用部門の担当者にも分析作業を開放している。

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