医療用検査機器大手のシスメックスは1999年12月、医療機器をネットワーク経由で遠隔から管理するシステム、「SNCS(シスメックス・ネットワーク・コミュニケーション・システムズ)」を導入した。

 医療用検査機器大手のシスメックスは1999年12月、医療機器をネットワーク経由で遠隔から管理するシステム、「SNCS(シスメックス・ネットワーク・コミュニケーション・システムズ)」を導入した。

 SNCSでの管理対象は、血液中の赤血球や白血球の数を測定して分析する「血球分析装置」や、乳がんの転移や免疫機能を検査する装置など。2013年4月時点で2万4361台の機器を接続し、リアルタイムで利用状況を監視している。

 血球分析装置をはじめとする医療機器は部品点数が多く、どんなに製造段階で注意しても、なんらかの部品が動作異常を起こす可能性がある。そこでSNCSでは赤血球の数といった利用者の情報以外に、装置の動作回数や設定値、エラーログをリアルタイムで収集しながら使用状況を監視。少しでも機器に異常が発生した場合、シスメックス側で即座に察知し、修理などの手を素早く打てるようにしている。

 異常が発生した場合、SNCSは機器に搭載されたセンサーの情報を分析し、異常の要因を特定する。その情報を基にシスメックスのオペレーターが顧客に電話をかけ、異常の内容を説明したり解決方法をアドバイスしたりする。遠隔で解決できないケースなら、エンジニアが現地に駆けつけて修理する。

 シスメックスは部品交換などのメンテナンスで顧客を訪問する際にも、SNCSを活用している。SNCSのデータを分析すれば、利用者がどの時間であれば医療機器を使っていないか把握できる。エンジニアが医療機器を使っていない時間に合わせて利用者を訪問することで、機器のダウンタイムを可能な限り減らしている。

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