NTTドコモと東京海上日動火災保険は2010年4月、携帯電話から必要な期間だけ加入できる保険サービス「ドコモワンタイム保険」の販売を開始した。携帯電話の契約者数が飽和しつつあり成長が鈍化する中、NTTドコモが通信以外の新たな事業を立ち上げた格好。一方、東京海上は成長する直販市場での販路拡大を図る。

 スポーツ・レジャー保険、ゴルファー保険、国内および海外旅行保険、1日自動車保険の4種類をそろえた。登録情報などを活用することで、保険の加入時に必要な手続きや入力項目を簡略化した。保険料を毎月の通信料と一緒に支払えるようにして、加入者の利便性を高めた。例えば、海外旅行保険の利用料は1日980円から、その他の保険は1泊2日で300円からと支払いやすいように設定した。

 携帯電話やスマートフォンのGPS(全地球測位システム)による位置情報と契約者情報を活用。例えばゴルフ場に着いたらゴルファー保険、空港についたら旅行保険といった具合に、場所に応じて適切な保険商品を提案する。

 位置情報をサービス事業者に提供する「オートGPS」の仕組みを利用している。対応端末でドコモワンタイム保険のアプリをダウンロードしたうえで、オートGPSの機能を有効にしておく必要がある。エリアに入ると、保険の案内メールを顧客に送信する。

 東京海上にとっては、加入者の本人確認をはじめとする手続きや保険料の徴収業務が容易になる。どのような顧客がどのような場面で保険を購入するのか把握できるようになった。

 例えば、80歳代の利用者が保険に加入するなど、訴求できる年齢層が想定以上に幅広いことが分かった。また、ゴルファー保険はプレー日前の深夜と当日早朝によく売れるなど、保険代理店を介さない携帯電話経由のアプローチが市場開拓につながることも明確になった。

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