EC(電子商取引)サイト国内最大手の楽天は2012年2月に、データ分析や活用を統括する「ビッグデータ部」を設置。レコメンドやランキング表示、オンライン広告の費用対効果の引き上げなど、共通機能を開発している。

 楽天には、8000万人以上の会員情報、商品と商品のレビューデータ、10億件以上の購買履歴、ユーザーの検索ログ、アンケート、広告のクリックログ、クレジットカードの利用情報などのビッグデータがある。こうした情報を「楽天スーパーDB」に格納。パーソナライズやレコメンデーション、行動ターゲティングなどに活用している。

 楽天市場の商品ジャンル別のランキングを表示する「楽天プロダクトランキング」。数千のジャンルの情報を時々刻々と更新している。顧客の実際の行動を基に表示を更新していくため、情報の鮮度が高まり売り上げの拡大につながっている。

 従来はシステムの能力が追いつかないため時々刻々の更新はできなかったが、分散処理ソフトの「Hadoop」や自社開発したデータベース技術を組み合わせることで実現した。処理するデータは1日当たり1億レコード、300ギガバイトに達する。70台のHadoopシステムを利用して、処理している。

 サイトに掲載されている情報のキーワードごとの関連も分析。ユーザーが検索入力したキーワードに関連する情報をサジェスチョンとして表示。検索サービスの利用率を高めたという。

 楽天はデータを処理にするにあたり、ユーザーのプライバシーを考慮。分析処理は個人情報を除いた閲覧履歴などの行動情報を対象とし、購入に至るユーザーの行動パターンなど必要な結果を導き出している。

この記事をいいね!する