スマートフォンアプリを活用した健康支援サービスのウエルネスデータ(東京都千代田区)は、行動データに基づいて管理栄養士やトレーナーなどがアドバイスする有料サービスを始める。スマートウオッチを貸与し、屋外などでの行動データをより詳細に取得してアドバイスの精度を上げる。社員などに向けた法人需要を開拓し、3年後に5万人の有料サービス契約を目指す。

 ウエルネスデータは行動データなどから消費カロリーを推定し、理想体型の実現に向けたアドバイスを行う無料アプリ「JouleLife」を提供中。有料サービスは「JouleLife CLUB」として5月12日から受付を始める。

 月2980円と月3980円の上級コースを新たに用意。スマートウオッチはGPS(全地球測位システム)を搭載した「SUUNTO」の製品を貸し出す。スマホでは不可能な心拍のデータを取得できる。上級コースでは、専用ベルトで心拍を正確に取得したり、高度や気圧を測定したりすることが可能だ。

 アドバイスは2つのサービスで提供する。1つ目が、行動データと生活習慣に関するWebでのアンケートを分析し、管理栄養士などの専門家が健康の改善についてコメントするサービス。医学博士や運動生理学の知識を持った専門家などが監修する。

 2つ目は、提携するフィットネスジムなどにおいて体験トレーニングを提供。それを基に資格を有したパーソナルトレーナー、ヨガやピラティスのインストラクターなどが対面の指導をするサービスである。提携先は東京都内5拠点で開始し、2017年度末までに全国の都市部を中心に30拠点まで拡大する。

 JouleLifeは年齢、性別、身体、活動などのデータを分析して消費カロリーを推測、毎回の食事内容を記録する手間がないのが特長。アプリは現時点で約16万件のダウンロードがあり、3~5%を有料サービスに誘導したい考えだ。無料もあわせて3年後に累計で120万の登録ユーザーを目指す。

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