Instagramも活躍の場に

 また15年から16年にかけて、日本でもInstagramが普及し、Instagram上の人気者をインフルエンサーとして起用する動きが強まってきた。同じくTHECOOの調査によれば、Instagram上で広告主からスポンサードを受けてから投稿するスポンサード投稿の数も、16年に急増していることが分かる(図2)。ファッションに加え、旅行や料理などに特化した人気者も生まれ、広告主にとって依頼しやすい状況になりつつある。

Instagram上のスポンサード投稿は増加

図2 Instagramでのスポンサード投稿数とスポンサード投稿を行うインスタグラマーの平均フォロワー数の推移
図2 Instagramでのスポンサード投稿数とスポンサード投稿を行うインスタグラマーの平均フォロワー数の推移
出所:THECOO 注:国内の公開アカウント約3000を対象に、「PR」「提供」などスポンサー表記のある投稿を「スポンサー投稿」と定義して数えた。2015年度第三・四半期から、四半期ごとの数を示した
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Instagram上のインフルエンサーを新型車発表会へ招待した、メルセデス・ベンツの事例
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 インフルエンサーマーケティングが普及するにつれ、広告主企業の姿勢も変わってきた。以前は、高い人気を誇るYouTuberに依頼し、リーチを確保したいと考える企業が多かったが、最近は、自社の商品やサービスに共感して、実際にそれらを使っているインフルエンサーを起用する傾向が強まっている。そのほうが視聴者からの共感を得やすいと分かってきたからだ。この先は、インフルエンサーマーケティングを売り上げに直結する手段としてだけでなく、ブランディングに活用しようと考える企業も出てくる可能性は高い。

 もっとも、普及に伴って、インフルエンサーが想定外の行動をするリスクもクローズアップされてきた。これに対し、例えばTHECOOでは、YouTubeなどの基準に準じて、こういう表現や行動は駄目という独自基準を設けて対応している。

 今後は、こうした管理の領域を含め、インフルエンサーをマネジメントする事務所の役割が大きくなると思う。今はインフルエンサーが自らをプロデュースするケースが多いが、企業のニーズに応えるには、個々のインフルエンサーの特徴を生かしてプロデュースする専門能力が重要になるからだ。

参考になる本
YouTubeなどのインフルエンサーマーケティングに曲がり角(画像)
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『自分で作れる! 効果的なYouTube広告動画の作り方』
藤川佑介著
マイナビ出版 2080円
YouTuberを起用したタイアップ広告は、広告主がその内容を100%コントロールすることはできない。ネット動画CMの作り方を学ぶことで、通常の動画広告とインフルエンサーマーケティングとの違いが分かり、インフルエンサーへの発注の勘所も分かってくる。