デジタルマーケティングの今を理解するのに欠かせない「カスタマーセントリック」「デジタルトランスフォーメーション」などのキーワードを事例と共に解説。大ヒットムック「最新マーケティングの教科書2018」(2017年12月14日発行)から改めて紹介します。

企業やブランドが、企業活動やマーケティングの前提として自らを定義する概念の1つ。その組織が何のために存在しているのかという、今も未来も変わらぬ存在意義を明確な言葉で示す。米国で企業活動やマーケティングの前提として必要と再評価され、日本企業にも浸透しつつある。

 パーパスという言葉は、日本語で「目的」や「意図」と訳されることが多いが、企業やブランドが企業活動やマーケティングの前提として自らを定義する概念として使う場合、「存在意義」という意味に近い。

 日米を行き来しながら日本のコンサルティング会社、エスエムオー(SMO、東京都港区)でPurpose Management Consultantを務めるジャスティン・リー氏は、「これまで多くの企業やブランドで指針として用いられてきた『ビジョン』や『ミッション』は、数年後に目指している姿や何を成し遂げるべきかという、未来の『目標』を主に示していた。これに対してパーパスは、ビジョンやミッションを定義する前の段階で、企業やブランドが何のために存在しているのかという、今も未来も変わらぬ存在意義を示すところに違いがある」とパーパスを解説する。

パーパスに詳しく、日米を行き来してコンサルティングに従事するSMO PurposeManagement Consultantのジャスティン・リー氏 Photo by Isao MUROKAWA
パーパスに詳しく、日米を行き来してコンサルティングに従事するSMO PurposeManagement Consultantのジャスティン・リー氏 Photo by Isao MUROKAWA

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