デジタルマーケティングの今を理解するのに欠かせない「カスタマーセントリック」「デジタルトランスフォーメーション」など経営に欠かせないキーワードを事例と共に解説。大ヒットムック「最新マーケティングの教科書2018」(2017年12月14日発行)から改めて紹介します。

古くからある「地理的マーケティング」の概念だが、ビッグデータやIoTの時代に再び注目を集めている。スマートフォンの普及で位置情報を使った消費者とのコミュニケーションが可能になり、これが再評価を後押しした。例えば商業施設を持つ電鉄各社では、AI(人工知能)を用いた先進的なジオマーケティングが試みられている。

 「ジオマーケティング」とは、ビッグデータ、IoT、AI(人工知能)時代に再び注目されるようになったマーケティング概念で「地理的マーケティング」のことをいう。このような概念は古くからあり、エリアマーケティング、位置情報マーケティング、商圏調査などさまざまな呼び名はあるが、利活用できる地理情報の爆発的増加や、消費者とのコミュニケーション技術の発展で、今、再び注目されるようになった。

 その背景には、地図データ、統計データなど位置情報と結び付いたオープンデータが容易に入手でき、かつマネジメントから現場まで意思決定に役立てることができる環境が整ったことが大きい。またスマートフォンなど、位置情報が取得できるデバイスの普及に伴い、消費活動を場所と結び付けてモニタリングし、消費行動への働きかけが可能になったことも地理的市場理解を再評価する動きにつながっている。特に、位置情報をトリガーにしたキャンペーンなど消費者とのコミュニケーション手法の多様化が、ジオマーケティングの可能性を後押ししている。

ジオマーケティングの背後にはテクノロジーの進化がある

図1 ジオデモマップ
図1 ジオデモマップ
国勢調査(2010年)を基に居住者のライフスタイル・ライフステージで地域を区分した地図の例(geodemo.jp)
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 リアルの店舗を運営する小売業、ショッピングセンターなどの商業不動産を開発・運営する業界においては、場所に依存しないEC(電子商取引)と差異化するために、立地などの「地理的」個性を重視したマーケティングに注力し始めている。このような流れは、町づくり、観光分野にも広がりを見せている。

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